チャートをよくご覧になる方ならお分かりですが、隣同士のローソク足で開いた空間を「窓」と呼びます。上昇中(下落中)に「窓」を開けても、いずれ反落(反騰)して空間を埋めることが多く、これを「窓埋め」と呼びます。
日経平均が7月9日に1万9115円まで急落しましたが、これは5月に急騰した過程で開けていた4つの「窓」をすべて埋めるためで、その後の上昇と反落も直前に開けていた「窓」を埋めるためだったと解釈できます。
勿論、必ずしも窓を埋めるとは限りません。
相場が「窓」を埋める定石よりも相場が上昇しようとする力が勝れば、「窓」を開けたまま続伸することもあります。
また取引高が急増して「窓」を開ける場合は、大商いをもたらした材料の力が勝って「窓」を開けてままとなることも多いです。
今後の焦点は、7月下旬の急落過程で開けた上の2つの「窓」を埋めるかどうかと、7月9日につけた一番底(1万9115円)に対応する二番底を探り、Wボトムが形成されるかどうかです。
兜町には「上げるために下げる」といった独特の考え方があります。
その意味で、二番底を試す下げがあれば、それは長期上昇相場が持続するための“必要悪”と云えます。
二番底の目安は、再度の2万円割れの水準か、ぎりぎり2万円を維持したラインではないでしょうか。
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