コインを投げて5回連続で表が出た場合、「次はそろそろ裏が出るはずだ」と思い込んでしまうことがあります。
イカサマなどがない限り、何回連続して表が出ようとも、次に裏が出る確率は常に50%です。にもかかわらず、主観に左右される心理を行動経済学では「ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)」と呼びます。
「そろそろ……」という思い込みで判断するのは株式投資でも“厄介な敵”となります。株価が購入価格を大きく下回っているのに「これだけ下がれば、もう底で上昇するはず」という直感で持ち続けると、さらに下がってしまい、その結果、塩漬け株となってしまいます。
逆に連日窓を大きく開けて高値を更新したので「そろそろ下がる」と売却した銘柄が、さらに大幅高となることもあります。
大切なのは自分の主観や経験を過信して大博打を打たないことと、投資家は誰でも簡単にギャンブラーの誤謬に陥ってしまう危険性があることを認識することです。
尚、本日は今から14:00まで投資相談を承っておりますので、どのような些細なことでも何なりとお問い合わせ下さい(03-3868-2801まで)