さて、2016年の干支は申(さる)年です。
兜町では、「申酉騒ぐ」と云われていますが、この場合の酉(とり)は日本の国鳥の“きじ”を指します。
「さる」と「きじ」が騒ぐのは、おとぎ話の桃太郎が有名ですが、これは16年の物色テーマを示唆しているように思えます。
実は、日本のおとぎ話には拾った子供を爺さま、婆さまが大切に育てる筋書きが多くあります。桃太郎をはじめ、かぐや姫、一寸法師がその典型です。子供は国の宝であるから、地域コミュニティーが総出で守り、育てる…。むかし、むかしはそんな社会だったのでしょう。
現代では子育て支援に通じます。そういえば、中国でも1979年以来の「一人っ子政策」を撤廃します。
一方、桃太郎のオニ退治は何を意味しているのでしょうか。
これは自然災害の克服、疾病の根絶、犯罪の抑止などを物語っていることが推測できます。いかにむかし、むかしと云っても、オニがいたわけではなく、外敵の襲来や山賊、海賊の存在が村人を苦しめたのでしょう。
このように考えていくと、2016年のおおまかなテーマというか、物色対象が見えてきます。2015年は格言通り「未辛抱」でしたが、2016〜17年は「申酉騒ぐ」相場となりそうで、特に子育て支援や警備関連、防災関連、総合保障などが注目されるのではないでしょうか。
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