1月の下旬、筆者のところへ「罰金のお知らせ」という郵便封筒がロンドン市交通局から届きました。
交通違反などをした覚えはなく、不機嫌になりながら目を通すと、平日の日中に市の中心部を車で走った時に徴収される“渋滞税”でした。カメラで撮影された自分の車とナンバープレートの写真、走行した日時が印刷されていました。
さらに筆者を不機嫌にしたのが、罰金額が120ポンド(約1万9500円)もすることでした。しかし、文中を詳しく読んでみると、14日以内に支払えば「半額の60ポンドにディスカウント」とあります。罰金に早期割引を適用して、人の心理を巧妙についてくる徴収システムです。
仕方なく、インターネットで60ポンドの支払いを済ませると感謝の言葉が表示されました「THANK YOU!」と。筆者の心の中は「フザケルナ」です。
あとから分かったのですが、英ロンドンでは車で平日の午前7時から午後6時半までの間にロンドン中心部に入るには1日あたり5ポンドの税金を払わなければならなかったのです。
ロンドン中心部には渋滞税の支払いを点検するために、約700台のビデオカメラが設置されており、ロンドン市当局は自動車のナンバープレートを解析して、コンピューターにその車のドライバーが税金を支払ったか、瞬時に調査するのです。
東京でも過去に、このコンジェスチョン・チャージ(都市通行税・渋滞税)に似た「他県から東京都へ通勤で入る際には月1000円の税金」を取ろうとした都知事がいましたが、日本国民からこれ以上税金を徴収するようなことは勘弁してもらいたいですね。
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