「この魔法の万能薬を見つけさえすれば、魚があふれる北アメリカの海を無尽蔵の宝物庫に変えることができるのだ」。―大航海時代の探検家たちは競って求めました。塩です。
フランス人は先住民から塩湖のありかを聞き出し、オランダ人は海辺に自力で製塩所を建てたのです。
米国の南北戦争でも塩が重要な役割を果たしました。塩の流入を止められた南軍は糧食の腐敗で空腹に苦しめられました。「『塩』の世界史」(マーク・カーランスキー著)から引用しました。
日本だと信玄と謙信の友情物語が思い出されるし、松の廊下の刃傷の背景には浅野と吉良の製塩の技術の争奪戦があったとの指摘もあります。
その塩が4月1日に24年ぶりに値上げされました。値上げ率は何と35%もの大幅な値上げです。かつてなら、米騒動ならぬ、塩騒動が起きかねない出来事ですが、世の中の反応はそれなりに冷静でした。
デフレ脱却を目指す安倍政権にしてみれば、いつまでも値上がりしない商品は「物価の劣等生」であり、今回の値上げをさぞかし喜んでいるのでしょう。
株式の方も、年央に向けて“値上げ”してもらいたいものです。
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