SF映画の名著で、小説にもなった「2001年宇宙の旅」では、惑星探査船の頭脳と神経であるコンピューター「HAL」が乗員の生命を奪うなどの反乱を起こします。
カセット型回路を次々引き抜かれ稼働を止められる間際に「怖いよ」と不安がる姿は人間そのもののようでした。
その2年後に連載が始まった手塚治虫さんの漫画「火の鳥 復活編」でも、感情を備えた家事ロボットたちが人間に抗議し、連帯して溶鉱炉で自死する姿が描かれています。西暦3030年の設定でした。
人口知能(AI)が世界有数の囲碁棋士相手に4勝1敗で勝利し、入試問題を解き、小説を書いたと聞いて半世紀ほど前のこの2つの作品が思い浮かびました。
AIやロボットが近い未来に人間の知性を追い越すと云われています。自動運転や介護の補助、難病治療の適切な処置、危険作業からの解放など世を照らす光になるだけなら、誠に素晴らしいことです。
しかし現実は、機械を使う人間が逆に機械に翻弄される危うさを兼ね備えています。AIが軍事転用されれば、人間が操作しなくても自動的に相手に攻撃を加える「AI兵器」が開発される恐れがあるのです。
「AI関連」は株式市場にとっても大材料ですが、AIについて考えれば考えるほど、頭の中にうっすらとした不安が兆すのが気掛かりです。
皆様方からの投資相談を随時承っております。
当社へのお問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!