ロシアが北方領土返還の見返りに「サハリンから北海道をつなぐ大陸横断鉄道」を日本に造るように求めているという情報が入ってきました。要は領土返還の見返りにカネを出せと云っているのです。
仮にシベリア鉄道を北海道まで延伸させると、サハリンに最も近いシベリア鉄道のハバロフスク駅と間宮海峡(約7キロ)を結び、海峡トンネルを通した後、サハリンを縦断し、宗谷海峡(約42キロ)を再びトンネルで抜けて、北海道の稚内駅に到達するルートになります。
ロシアだけではなく、日本にもメリットはありそうですが…。
石油や天然ガスなどの資源を船ではなく、列車でじかに運ぶことができることと、ロシアからの訪日客増加につながります。
また、仮にこの計画が成功すれば、シベリア鉄道が新幹線などの高速鉄道を導入する際、日本の技術を採用する可能性が高くなるとも見られています。
ただし、この大陸横断鉄道計画には膨大な費用がかかります。鉄道を1キロ造るのに約50億円、トンネルを1キロ造るのに約100億円かかることが予想されます。その走行距離は約1500キロ強で単純計算すると10兆円規模の大プロジェクトとなり、それも完成には20〜30年後になる見込みです。
北方領土返還にはとてつもなく高い“代償”がつくことになりますが、安倍首相はどんな判断をするのでしょうか。
ちょっと早いですが、“北海道銘柄”に注目しておきたいですね。
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