観光立国と云われるシンガポールや香港などでは、空港内で土産物からファッションまで1日中買い物を楽しめます。また、ベトナムでも、いたるところに民族衣装のアオザイを売る店があり、買い物をじっくり楽しめます。
南半球に目を向けても、オーストラリアでは世界の産出量の95%を占めるオパール店やシープスキン(羊皮)のブーツやジャッケット店などを売る観光客向けの店が立ち並んでいます。
しかし、意外に思うかも知れませんが、日本ほど土産店が少ない国はありません。成田空港では日本土産専門店はわずか16店しかないのです。
一流のホテル内にも大きな日本人形や寿司などのキャラクターがついたキーホルダー程度しかなく、真の「日本土産」がほとんど置いてないのには驚きです。
空港やホテルだけではありません。銀座、渋谷、新宿などでも街中に風呂敷、扇子、手ぬぐいなど日本の文化である日本土産を売る店があまり見当たらず、海外旅行者はこれらの日本土産を百均ショップで購入しているのが実情です。
訪日客が免税品や電化製品、菓子類、洋服などに10万円以上も支払っていることを考えると、浴衣や民族衣装、民芸品などの日本土産への消費は平均1万円にも満たず、どう考えても少な過ぎます。
日本(人)は観光客に日本ならではの商品を買ってもらおうという心意気がないのでしょう。そして、国の指針もないのが実情です。
デフレの日本、物価安に感じる今だからこそ、日本文化を体験できる土産店を増やし、リピーター客につなげる努力を怠らなければ、更なるインバウンドの増加につながることは間違いないでしょう。
インバウンド関連株はまだまだ息の長い注目テーマです。
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