四国4県が、八十八か所霊場と遍路道の世界遺産登録を目指していますが、昨年は四国お遍路に挑む方々が例年より多くいました。
うるう年には多くの人が1番札所からの出発ではなく、88番札所から数字を遡って全札所を巡る「逆打ち」をなし遂げると、御利益(ごりやく)が2倍とも3倍とも言い伝えられるからです。
さらに外国人の四国遍路体験者が多くいました。NPO法人の「遍路とおもてなしネットワーク(高松市)」では全札所を徒歩で巡った方に「遍路大使任命書」を発行していますが、2015年7月から2016年6月までの認定者2554人のうち外国人は9%を占めました。その前年は5%、それ以前は5%未満でした。
その内訳は、1位は米国の41人、2位がフランスの36人、そのあと韓国、オーストラリア、台湾と続きます。宗教的な抵抗感などなく、異国の地域に根ざした文化に触れたいと云う思いだけのようです。
2016年の年間訪日外国人客数は15年に比べ約2割増え、過去最高の2400万人超となり、政府は「20年に4000万人」の目標を掲げています。
四国でも16年1〜10月の延べ外国人宿泊者数が前年同期比で4割増となっており、インバウンドの鼓動は確実に地方にも広がっております。
特に最近は爆買いに象徴されるモノ消費より、様々な体験を楽しむコト消費が好まれています。外国人には分からないと思われていた慣例や習わしなども、地方でのインバウンド拡大には有効な観光資源になるでしょう。
インバウンド関連株はまだまだ息の長い注目テーマです。
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