人工知能(AI)が近年、驚異的なスピードで進化しています。その大きな主因が、人間が対応できないほど大量の画像データを自動処理する「画像認識」の精度向上です。
近年、深層学習(ディープ・ラーニング)と呼ばれる新たな手法により、大量の画像をもとに特徴を自ら学んだAIが、初めて見る画像に何が映っているかを瞬時に見分けられるようになってきました。
産業技術総合研究所人工知能研究センターでは、地球観測衛星「ランドサット8号」から日々送られてくる大量の衛星画像に何が映っているかを自動的に判別するAIの開発に取り組んでいます。
大量の衛星画像を人間が瞬時に解析するのは不可能ですが、AIを使って森林火災などの発生を宇宙から自動監視できれば、消火や避難活動に大いに役立ちます。
またAIによる高度な画像認識は、がんなどを見分ける医療分野や建築物の損傷を見分ける検査など様々な分野で応用が期待されています。
特に大きな期待がされているのが、早ければ2020年代にも実現されると見られる「完全自動運転」です。自動運転には、車線の位置や信号機の色、道路標識の表示などをカメラの画像から検知する技術が欠かせません。
何より安全な走行には、刻々と変化する路上に現れる物体が歩行者など事故につながるものかどうかを瞬時に画像から判別し、止まるか進むかを判断する必要があります。
現在は、自動ブレーキなどドライバーを支援するものが実用化されていますが、今後、自動走行する道路を高速道路に限定したり、緊急時は人が操作したりするなどの段階を経て、完全自動運転を目指す取り組みが国内外で進められています。
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