先日、日本カメラ博物館(東京・千代田区)で開催中(2月18日まで)の「日本のカメラ〜もうひとつの日本カメラ史」を見学してきました。
レンズを内蔵してカメラ機能を持つ小型ラジオや目に映った風景を収めることができるカメラ付き双眼鏡など、多機能商品が、半世紀前には日本に誕生していたのに驚かされました。
「ラジカメ」はラジオが真空管からトランジスタにスイッチされ、小型化に成功しました。
しかし、これら多機能を持つ製品は、それぞれの精度が十分でなく、評価されないのもが多かったようです。その結果、「複合商品は売れない」というジンクスが生まれたと、博物館の企画展で理解しました。
この定説を打開したのが「デジタル技術」でした。カメラ付き双眼鏡は今ではデジタル化で高機能を備え、スポーツ観戦や自然観察などでは便利です。
スマホは高画質の映像が撮れる上、テレビも視聴したり、音楽を聴いたりすることもできます。「デジタル化」の力がそれぞれの機能を曖昧にせず、大いに世の中に広めることに成功しました。
スマホの登場で右肩下がりだったカメラ業界ですが、一条の光が見えてきました。写真共有サイトに綺麗な画像を載せたいと思う人が増え、価格の高い一眼レフやミラーレスのデジカメの売れ行きが戻りつつあるようです。
写真を撮るというカメラ本来の性能を上げることの重要性は、ジンクスの教訓でもあります。「焦点を絞った」営業戦略で、一気の反撃となるのでしょうか、要注目です。
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