昨年末の相場を振り返ると、第2次世界大戦でイギリスの首相だったウィンストン・チャーチル氏の言葉を思い出します。「悲観主義者はあらゆる好機に困難を見いだすが、楽観主義者はあらゆる困難に好機を見いだす」というもの。
今年の相場展望もあらかた現出しましたが、総じて悲観的な見通しになっています。その際たるものが「米中貿易戦争の余波で中国の経済が悪化、国際的にも景気の下振れが免れない」という見解です。
しかし、「景気が悪くなる」可能性が高いとなれば、国だって政府だって、必ずそれを避ける対策を取るものです。実際に、中国政府は続けざまに景気対策を講じています。当然のことです。
マスコミの間では、米中貿易戦争で中国経済が停滞するのがコンセンサスになっているような悪意を感じます。何故なら、中国景気が減速したのは、米中問題の影響ではなく、中国の金融政策の失敗からです。
昨年末には、中国人民銀行の総裁が「引き締めは誤った政策だった」と深謝しています。その上で、態度を急変させて銀行には事業者に対しての融資拡大目標を作成させました。
そういうわけで、中国景気はさほど減速せずに米中貿易戦争の余波は線香花火的なもので終わると想定できます。
しかし、市場は中国景気は悲観的なので、中国景気が意外に堅調に展開すれば、それだけでもサプライズ効果は大きいでしょう。
一方、日本国内でも「ビッグイベント」が目白押しの状態です。改元特需がケタ外れになるだけでなく、「消費税増税対策」であめ玉を数多く並べ、ラグビーWC、東京オリンピック、大阪万博と日本中がお祭りムード一色になります。
一寸先は闇とはよく言われますが、同時に光でもあるのです。
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