過去、アジアの経済発展は工業化と都市化で先頭に立つ日本を、他の国や地域が追いかける形で進んできました。
まず、韓国や台湾など「新興工業経済群(NIES)諸国」が、次に東南アジア諸国連合(ASEAN)が、そのあとに中国やインドが経済成長を遂げました。雁(がん)の群れが空を飛ぶようなアジアの発展は「雁行型」と云われますが、その形が崩れつつあります。
2000年代の平均の経済成長率では、日本の0.7%に対して、韓国は4.4%、台湾は3.4%と「日本主導」が崩れてきております。
経済協力開発機構(OECD)は最近の報告書で、日本に代わって中国やインドがアジア経済を引っ張っていると指摘しており、今後の日本のありかたとしては、日本と肩を並べるほどの経済力を身につけたアジア各国を"市場"として、どう取り込んでいくかが、将来の日本の経済成長を左右することになります。
アジア地域の消費拡大は日本経済にとっても大きなプラスになり、地理的にも東アジアに位置する「日本」が、最も有利なのです。
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