有名な相場格言に「不景気の株高」があります。不景気になると中央銀行が金利を下げたり、市中に出回るお金の量を増やすため(=過剰流動性)、預金よりも株に向かう資金が増え、結果的に株高になることを指しています。
不景気なら企業の業績は当然落ちますが、それに反して株価が上がる不思議を言い表した格言です。この格言が最近は、株以外にも金や原油など国際商品にまで当てはまりつつあります。
リーマン・ショック後、FRBは政策金利を下げ、更に1兆7500億ドルもの量的緩和を行いました。その結果、NYダウは安値から74%も上昇したのです。
この超金融緩和の効果は、米国の裏庭とも云われるメキシコやブラジル、さらにはインドやタイなどの株価上昇にもつながりました。金価格が今年に入って史上最高値を更新し続けているのも、米国の超金融緩和の裏返しであり、広い視野で見ればバブル発生の初期段階とも考えられます。
FRBは11月2日、3日に開くFOMC(連邦公開市場委員会)でさらに5000億ドル規模の追加金融緩和をすると見られております。これで、世界で唯一出遅れていた「日本市場にもバブルの発生が起こりえる」と見る投資関係者は少なくありません。
年末に向け、楽しくなってきそうな株式市場です。
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