日経平均株価が3万8915円の史上最高値をつけたのが1989年の大納会でした。前月にベルリンの壁が崩壊、同月の3日には米ソ首脳が冷戦終結を宣言する歴史的な節目で世界激動の中での日本経済と日本株のピークでした。
翌90年にはバブルが崩壊し日本経済は失われた20年に突入する事になります。日経平均は上下を繰り返しながら最初の10年で半値へと下落、次の10年でまた半値と、20年で4分の1に下げたのです。
この間、米国は約4倍、英国は2.3倍、インドは10.5倍、中国は約3倍に上がっており、いかに日本の市場が世界から取り残されたかが分かります。
今はこれを反転させ株価、経済とも再上昇への流れを作れるかどうかのラインにいると云えます。何故なら、各経済指標を見ても幸い企業部門は製造業を中心に業績が復調傾向にあり、企業を起点にした景気回復に踏み出せるところまで来ています。
先般のG7でも日銀の白川総裁の口からハッキリと「今回の為替介入とゼロ金利政策によりバブルの発生が起こりえる」とデフレ解消につながる超強気な意見が国際社会に向けて発せられております。
冷戦終結20年余を経て、世界は89年当時に匹敵する経済の激変期です。歴史は永遠の教訓と云われます。過去を検証しても悲観が長ければ長いほど、楽観に転じる際のエネルギーは大きくなります。
悲観ばかりでは先を読み誤ります。
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