「日本の首都は東京」と学校などで教わりますが、「首都はどこか」を定めた法律はありません。実際のところは、三権の最高機関や皇居があるから東京がそうだと皆が認めているだけなのです。
震災を機にその首都機能を分散させようという議論が起きています。
兵庫県や大阪府などで構成する関西広域連合の提案は、いざというときに関西を東京に代わる地域と決め、国会や中央省庁の業務を一度試しにこっちでやってみたらと云うものです。
古い話になりますが、日清戦争の時には広島で帝国会議が開かれたこともあります。
与野党の国会議員の中には、超党派で「副首都」を建設する動きもあります。6年前にできたこのグループの発起人には菅直人首相も名を連ねており、菅首相も副首都の設立には前向きのようです。
かつて首都機能を東京から地方に移そうという構想もありましたが、東京に大災害が起きたときの備えは整えるべきです。世界中でも、一極集中の最たる例が「東京」であり、政治、経済、文化とあらゆるものが集中しております。
地震・津波・原発事故と三重の被害をもたらした東日本大震災で得た教訓の一つは「危機の分散」です。もし、首都直下型地震が起こったら…。首都の危機をどう乗り切るか、大胆に構想して行動してもらいたいものです。もう「想定外」では済まないのです。
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