テレビを見ていても、街中を歩いていても「電気」を売る光景を目にします。4月からの家庭向け電力の自由化に向け、100社以上が顧客の奪い合いに奮闘しています。
我が家も先日、電気代の明細を用意し、インターネットで新しい企業と契約の手続きを行いました。世界中に放射能をばらまき、批難を浴びた電力会社と縁が切れる上、年間で約8500円も安くなりそうなので悪い話ではありません。
戦前の1930年代前半は800社以上の電力会社がしのぎを削り合ったと聞いて驚きもしました。電気を使うと云っても当時は、照明ぐらいで、電力会社は需要の多い工場などには何本も電線を引きましたが、需要の少ない地方は後回しで、停電や漏電も相次いだようです。
さて、今回の電力自由化は何をもたらしてくれるのでしょうか。
多様なプランをよく見ると、利益を得やすい大口世帯を狙ったものが殆どです。消費者が企業を選ぶ自由化は、企業も消費者を選んでいるのです。
燃料代が安い今は値下げの恩恵が受けられますが、資源価格が上がったらどうなるのか? 自由に選んでいたつもりが、いつの間にか消費者不在の「値上げ合戦」に巻き込まれていた。―なんてことにならないように注意も必要です。
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