週末に過去の経済を復習しようと思い、古い経済紙を読み返してみました。その中に興味深いアンケートの分析が載っていたのでご紹介します。
貴方にとっての「大金」とは幾らを思い浮かべますか?というものです。
調査は某大手信託銀行が昭和49年に、東京と大阪の主婦を対象に行われたものです。最も多かった回答が「1000万円」だったそうです。
ところで、昭和49年は第一次オイルショックが起きた年で、物価が20%以上も上昇し、「狂乱物価」という造語も生まれました。当時は公定歩合が相次いで引き上げられ、7%以上の利率で預金を集めた銀行もありました。
1000万円を1年定期預金すれば、軽自動車が買えるほどの利息が付きますが、インフレのため生活費も日増しにかさんだのを覚えています。
しかし、今はそれとは逆の時代です。
日本を含む先進国は軒並み低金利政策を取っています。なかでも欧州中央銀行はさらなる金融緩和を狙い、マイナス0.3%へ金利を下げると云います。市中銀行は金を預けると、“手数”を取られることになります。
子どものころから「コツコツ働き、貯金しなさい」と口酸っぱく教えられた身にはなじみがたいですが、「お金は使うのがよし」ということなのでしょう。
欲しい物はあるけどそれを我慢して、何となくとっておく貯金は「おカネの流れがなくなることで、実は社会においては毒物」なのです。
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