「ランサム(身代金)ウエア」と呼ぶコンピューターウイルスを駆使した過去最大規模のサーバー攻撃が世界を襲いました。今回使われた「ワナクライ」の場合、感染が一気に広がるタイプだったので被害が特に目立ち、話題性が高まりました。
まして、以前なら被害が及ぶ対象はコンピューターの画面の中が中心でしたが、様々な機器がネットにつながるIoTの普及により、自動車、ドローン、街頭の電光掲示板などへと広がっていき、電車などの社会インフラにも大きな影響を及ぼす結果となります。
今後、IoTは急速な成長が予測されます。今は100億台の電子機器がIoTでつながっていると見られますが、2020年には3倍以上に拡大する見通しです。
そのため、不正行為の影響は以前よりはるかに大きくなっているのです。また、今回はこれまで中心であった英語の加えて日本語などのメッセージが表示されており、日本も明確な標的になっていることと理解すべきです。
今回の大規模攻撃で明らかになったことは、基本ソフト(OS)を最新の状態に保つと云った「基本」が疎かになっていた実態です。修正ソフトが配布されたらすぐに取り込んで弱点を放置しないことです。
サイバー攻撃は攻め手と守り手の「いたちごっこ」と云った側面があり、完全に防ぐのは難しいです。しかし、「破りにくいパスワードへの変更」「ソフトを最新のものに更新する」「怪しいメールに注意する」と云った基本的な最低限の予防策を取ることで多くは防ぐことができます。「基本」が重要なのです。
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