近年、政府が積極的にフィンテック(FinTeck)と呼ぶ新しい金融サービスを推進する動きが世界各国で広がっています。
英国が旗振り役で、2014年に当時の財務大臣が「英国を世界のフィンテックの首都」として躍進させると宣言、振興に向けた取り組みを強化してきました。
ルクセンブルグやアイルランド、シンガポールなどでも、国策としてフィンテックに取り組んでおり、日本でもここ数年、経済産業省や金融庁を中心にフィンテックの経済的成長に力を入れています。
なぜ今、改めてフィンテックがクローズアップされてきているかは、スマートフォンの登場により、人々の生活のスタイルが大きく変わり、金融機関を上手に活用した新しいサービスが生まれてきたことが挙げられます。
目まぐるしく変化する外部環境やユーザーニーズに適合したサービスを次々と生み出していかないと大手金融機関でさえ、生き残れない時代が来ているのです。
フィンテックには様々な定義がありますが、一言でいうと「金融サービスのボーダレス化」と云えます。
これまで裏側でデータとして膨大に蓄積されていた銀行口座の取引履歴やショッピングの購買履歴などビッグデータ解析から興味や趣味を予測したり、モノの利用状況からタイムリーな提案を行ったり、これまでにない新しい金融サービスのユーザーエクスペリエンス(UX)を提供できるようになります。
このように今や、フィンテックは金融サービスの大部分のセクションに展開し、各分野で多角的な飛躍を果たしつつあります。日本のフィンテックビジネスも、世界の流れに乗り遅れないよう、独自のエコシステムを形成し、金融機関と共にイノベーションを生み出す大胆な取り組みが急務となっています。
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