フランスで18日に行われた大統領選の第3ラウンドと云われる国民議会(下院、定数577)の決選投票でマクロン大統領の新党「共和国前進」が圧勝しました。
共和国前進はこれまで295議席を獲得し、単独過半数を確保、選挙協力をしている中道政党と合わせると全体の約60%にあたる約330議席を獲得しました。
3年前は全くの無名だった39歳が大国を率い、左右両派の伝統的政党や極右を退けて議会を制するとは…。今年最大の「まさか」になるでしょう。
第5共和制になってから最低の投票率で、大統領の先行きに厳しい前途を予感させますが、欧州連合(EU)の宗主国が「抜本的な改革」をスタートさせる意味は大きいです。
就任早々、トランプ大統領ら世界の指導者に引けを取らない人物像を外交デビューでアピールできたのは評価できます。
マクロン氏が擁立された最大の理由は、経済再生への揺るがない姿勢でしょう。2014年に経済産業デジタル相に就任したときには「フランスは病気だ」と言い放ち、営業店の日曜営業拡大などの規制緩和を行いました。
マクロン政権は順応性を促すための労働法の改正案を今夏に成立させる方針を明言しています。また、公約として社会保障改革や法人税率の引き下げも断言しています。
今、こんなマクロン氏のような人物を最も必要としているのは「我が国日本」ではないでしょうか。一強政権が数々の問題で揺らぎを見せ始めており、“疑惑のデパート化”し始めております。
緊張感のなくなった政権化には、ゲームチェンジャー(流れを変える者)の登場が期待されます。「ポスト安倍」に向けた動きが出てきそうです。出て来い、日本のマクロン!
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