クルマのドアの施錠や開錠、さらにエンジンの始動を行える便利な「スマートキー」ですが、その弱点を突いた盗難が海外で多発しています。
スマートキーは、クルマとキーがそれぞれの電波を受信し合って電子IDを照合するシステムで、ポケットやカバンにキーを入れたままでもクルマに近づく、またはドアに触れるだけでドアが開きます。
さらにエンジンもハンドル部の鍵穴にカギを差し込むことなく、エンジンスタートボタンを押すことでエンジンがかかる仕組みになっており、2016年に国内で生産された約570万台のクルマに導入されています。
通常はキーがクルマの周囲約1メートル以内になければ作動しませんが、海外の事例やネット上にアップロードされた動画から、その弱点を利用した新たな盗難の手口が確認されると云います。
その手口とは通称「リレーアタック」。クルマから離れた運転者に犯行者の一人が接近し、特殊な装置を使ってキーの電波を受信した後、増幅させた電波を犯行者の補佐役に送信し、電波を「リレー」するというものです。クルマにキーから発信された電波と錯覚させ、開錠してエンジンをかけた上で、犯行に及びます。
2017年5月現在、日本国内ではリレーアタックによる被害件数は不明ですが、リレーアタックが今後、国内で行われる可能性があり、警察庁は各メーカーにもリレーアタックに対する技術面の対策を検討するよう要請しています。
ユーザーができるリレーアタックの対策方法としては、スマートキーの電波を遮断できるスチールケースなどを持ち歩き、クルマをロックしたらすぐにスチールケースに入れる…これだけで電波の中継を防げます。
しかし、便利なスマートキーをいちいち出し入れするのでは、便利な機能が全く意味なくなってしまいますので、なかなか実行するのは面倒です。
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