政府は2020年の東京五輪をひかえ、国家方針として人工知能(AI)を使う“同時通訳システム”の実用化を目指しています。
既に3月10日のこのコーナーでもお話をしましたが、総務省所管の情報通信研究機構(NICT)が開発した「ボイストラ」を、スマホの無料アプリで提供しており、31の言語が音声による自動翻訳ができます。
音声翻訳は、話者の音声をテキスト情報に変える「音声認識」、テキストを多言語に翻訳する「機械翻訳」、そして翻訳テキストを読み上げる「音声合成」の3つの技術の組み合わせです。
学習する対訳データが多ければ多いほど、翻訳の精度はレベルアップし、単語の意味や文法を専門家が理解できない言語であっても、対訳データさえ集めれば翻訳規則や辞書を自動的に作成し、短期間に翻訳システムを構築します。
国内企業も利用先を広げるためにNICTと連携して様々な場面で使える通訳システムを開発していますが、現行のシステムは逐次システムに留まります。
“同時通訳”ができるようにするのが今回の政府の目標です。海外のライバル企業がネットビジネスに重みを置いた上で、音声を含むネット上の翻訳を重視しているのに対し、日本では言葉の壁をなくすため様々な場面で使える「現場型」の通訳システムを目指しています。
手元のスマホが通訳代わりになるのは、外国語が不得意な人にはまさに天恵です。国際化の波にかられ、外国語教室へ行ったり、低年齢での英会話の必要性が言われたりする今の外国語習得をめぐる状況は、同時通訳AIの誕生で一変することになるかも知れません。
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