2020年度の打ち上げを目指す次期主力ロケット「H3」の心臓部となる主エンジン(LE―9)の開発が佳境に差し掛かっています。
動作を確認する初期の燃焼試験を終え、今冬にもフル出力で耐久性などを試す試験に移ります。
その試験データをもとに、来春まで改良を加える一大作業を繰り返し、ロケットに積む主エンジン(LE―9)を完成させ、20年度の初打ち上げを目指します。
また、エンジン開発には「魔物がすむ」と云われるくらい、燃焼試験に入ってからトラブルが相次ぐことが少なくありません。H2では予期せぬ事故に何度も襲われ、完成が2年も遅れました。
LE―9の最大の特徴は独自開発の燃料方式を採用し、H2Aよりも構造を単純化したことです。故障や想定外の状況に強く、部品の数は2割減ったにも係わらず、燃焼ガスを送り出す量を増やし、ロケットを持ち上げる出力を4割増やしました。
主エンジンを仕上げないことにはH3の開発は進みません。H3が初打ち上げを目指す20年ごろ、各国は次世代のロケットを投入します。
世界の衛星打ち上げビジネスの競争が激化する中で、「H3」は受注を拡大できるのか、「LE―9」の開発の進捗を注意深く見ていくことが重要です。
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