世界の株式市場は米国を中心に緩やかな右肩上がりを形成しています。今月に入り、米ダウ工業株30種平均は2万6400ドル台を回復、昨年10月3日の2万6951ドル奪回を視野に捉えてきました。
昨年10〜12月の急落、米景気後退危惧などを念頭に置くと驚異的なV字型回復です。
中国が全国人民代表大会で減税策を打ち出し、さらに米連邦準備理事会(FRB)が3月に利上げ休止を宣言したことが大きな転機となりました。
すなわち、世界1、2位の経済大国が景気重視の方針を広く知らしめた姿勢が世界中の市場の落ち着きを先導しました。
来年2020年には米大統領選挙が行われますが、トランプ氏側から見れば貿易摩擦により経済が落ち込む状況は絶対に避けなければならず、中国といつまでもゴタゴタした関係は回避したいはずです。
加えて,FRBの利上げ休止で対ドルでの通貨安不安が後退したこともあり、新興国各国の中央銀行は金融緩和に転じやすい状況にあります。新興国各国では19年から20年に掛けて多くの利下げが実施されることで、世界経済を底辺で支えることになりそうです。
上昇基調の日経平均ですが、3月になってから2回「2万2000円の壁」に跳ね返されています。2度あることは3度あるのか、3度目の正直となるのかは、4月8日のこのコーナーでお話をした通りでしょう。
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