株式市場で相場上昇に対処する所作が広がってきました。ここ数日、日経平均株価を対象としたオプション取引で、相場が上がると買い手が利益を享受できる「買う権利」が活況となっています。
中国市場では相場が堅調である半面、英国のブレグジット問題など半信半疑な状態は続いています。着地点が不透明な中、下落時の損失が限定的なコールにマネーが流れ込んでいます。
オプション取引では、指定された期日に株式などを権利行使価格で買う権利(コール)や売る権利(プット)を売買します。
日経平均コールを買った投資家は、期日の日経平均が権利行使価格を上回れば、コールのオプション料を差し引いた分が利益になります。買い手側から見れば、相場上昇に対処した「掛け捨て保険」的な存在です。
「プット・コール・レシオ」は1日現在で、1.73倍と1月上旬以来、3か月ぶりの水準までコールが優勢な立場にあります。
米中貿易協議の好転期待や中国の景気指標の復調が足がかりですが、オプション取引に関心を寄せる海外勢が「中国経済の復調を追い風に出遅れ著しい日本株に注目」した結果です。
今後は、これら外国勢がコールだけでなく、現物株を積極的に買い増してくるかに注視する必要があります。
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