相場の減速が予想され、急落するリスクに対処したい場合、応用編として持ち上がるのが「プットオプション(売る権利)」を使う作戦です。
オプションとは決められた期日(満期)に、事前に決めた価格(権利行使価格)で株式などを後から売買できる権利のことで、プットは「売り」、コールは「買い」を指します。
例えば、現在2万2000円の日経平均株価が短期的には下がると予測した場合、現物株はそのままで、プットオプションを買って「保険」をかけ、リスクを分散します。
「1か月後(満期日)に日経平均を2万1000円(権利行使価格)で売る権利」を230円で買っておきます。このプットの購入価格を「プレミアム」と云います。
その後日経平均が下げ基調となり、2万円になったと仮定します。現物株は2000円のマイナスですが、ここでプットの権利を行使して2万円で現物株を買い、すかさず2万1000円で売ると、実際のコストとしてプレミアムが掛かっているので、差引勘定770円の利益です。現物株の下落分を補える損益です。
一方、予測が外れて日経平均が2万3000円に上昇した場合は値上がり益はもたらされますが、プット購入分(230円)が差し引かれます。
オプションの満期日は毎月第2金曜日です。予測する日経平均の位置づけが1か月先か、3か月先かというタームによってプットオプションの種別も変わってきます。
満期日までの間隔が長いと、同じ権利行使価格でもプレミアムは割高となります。大抵は、満期までの期日が最も近い「期近物(現在なら5月もの)」の取引が最も厚みのある膨れ上がった状況です。
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