海洋汚染を危惧した「脱プラスチックごみ」の世界的な高まりを受け、素材メーカーが代替素材の開発に真剣に取り組み始めました。
プラスチックごみの悪環境を巡っては、プラ製ストローが鼻に刺さったウミガメが見つかるなどして環境意識が強まっています。
欧州連合(EU)の執行組織、欧州委員会が2018年1月に「プラスチック戦略」を告示するなど、脱プラごみの積極的働きかけが徹底されています。日本政府も今後、取り組みを本格始動させる姿勢です。
プラスチックは世界中で幅広く利用され、社会活動に大きな利便性をもたらしましたが、使用後のプラゴミは質量がかさばるため廃棄物処理の大きな重荷になります。
また、自然環境下に捨てられれば、腐食しにくいためいつまでも分解せずに残ってしまうという問題があります。
そこで開発されたのが、従来と同じ使途ができる「生分解性プラスチック」です。使用後は自然界の微生物などの作用によって生分解され、最終的には水と二酸化炭素に分解するので、自然環境への負荷が少ない特徴があります。
生産コストが通常のプラスチックの数倍かかることが普及の妨げとなっていますが、環境意識の高まりが追い風になってきており、使用目的の拡大が重要です。
また近年、従来の石油を原料とするプラスチックに代わる材料として、植物由来のバイオマスプラスチックが開発され、食料包装容器、包装資材・繊維製品など様々な用途に使われています。
バイオマスプラスチックは、植物などの再生可能な資源を原料とするため、地上の二酸化炭素の増減に影響を与えないカーボンニュートラルの性質を持っていることです。
バイオマスプラスチックの2018年の国内の出荷量は5万1300トンと前年より7.5%増える見通しで、素材業界では新たなビッグビジネスチャンスとして注目度は上昇中です。
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