米国でも例年感謝祭後に本格的年末ラリーが始まりますが、今年は利下げを背景に金余りによるサンタクロース・ラリーが期待出来る上に、ファンドのポートフォリオの組み直しや機関投資家の税金の会計年度末調整の資金流入などから、米国市場は上振れしやすいと思われます。
更にここへ来てトランプ大統領がやたらと株価を意識し始めており、次期FRB議長の異例ともいえる早い時期での新人事も、株価と来年の中間選挙を意識したものに他ならないと思われます。
米国市場に倣い、東京市場も12月は日経平均離れの個別銘柄が更に物色されて来ると思われます。日経平均寄与度の高い値嵩株の影響力が落ちたことにより、決算発表で好内容が再評価の対象となります。
決算で多くの企業が上振れ着地のわりに評価が今一つだった銘柄が動いて来そうで、そこには株主還元、コーポレートガバナンスの改善も大きな注目材料となります。
最近の日経平均(と主要指数との乖離)や、指数構成寄与の偏り(値嵩株の動き)などを背景に、「指数連動」ではなく「個別銘柄 → ファンダメンタル/材料重視」での投資が相対的に有利な市場となります。
· 最近決算で上振れした、企業業績が改善している企業。
· 配当+自社株買いなどで「株主還元に意欲のある企業」。
· 景気や円安の影響を受けにくい内需系、あるいは安定的にキャッシュフローが見込める“ディフェンシブ寄り”銘柄。
· また「政策期待」(高市内閣重点6分野)や「構造変化」のテーマ銘柄
などが狙い目となりますが今はマクロに不透明感があるため、テーマの “強さ” が効きやすく、個別銘柄の値幅効果は年末特有で大きくなると思われます。
良い正月を迎えるためにも、12月相場は餅代稼ぎに精を出しましょう。
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