2027年の開通(東京⇔名古屋)を見据える「リニア中央新幹線」の報道機関向けの試験走行が先日、開かれました。開通すれば、東京⇔名古屋間が最速40分、大阪までも67分で到着します。
リニアは車体載積の電磁石と「ガイドウエー」と呼ばれる壁に備え付けられた電磁石の吸引力と反発力で疾走するとのことです。試乗車は、JR東海の山梨リニアで全長42.8キロです。
初めは後ろ向きで東京方面に向けて走り出しました。時速が150キロに到達するとタイヤを車体に納めて、ふわりと浮上し進行します。その瞬間に走行音は乾いたような低音に変わりました。
全く揺れないと思っていましたが、意外にも車体は多少揺れ、足元に僅かですが上下動を感じました。安定感は新幹線の方が良いようにも感じました。
しかし、来年春には先方部の空気抵抗を10%強軽減した新しい車体がお目見えし、今後もより改良されていくのでしょう。
さて、目標地点に到着し、今度は出発点に戻ります。発車と同時に速度が上がり、約2分後には時速500キロに達しました。
開通が待ち遠しい限りですが、スケジュールは順調に進んでいないのが実情です。南アルプスの下を掘削するトンネル貫通工事が、リニアの恩恵を直接得られない静岡県知事の反対で遅れているのです。
リニアは旧新幹線の経年劣化と南海トラフ地震などへの構造的な備えのためです。開通時期が大幅に遅れることのないよう、しっかりした対策を取って頂きたいものです。
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