コロナ禍からの経済回復を巷ではK字回復と伝えられますが、悪いことばかりではなく、この災いをチャンスと捉え業績に結びつけている企業も多々ございます。
個人消費も意外とこの環境下奮闘し、高級品の売れ方は目を見張るものがございます。昨日日経新聞で特集されておりましたが、1000万円クラスの時計がばか売れているということで、コロナ禍以前を上回っているらしいです。
企業にしても、個人にしても明らかに良い悪いかはさておき、K字回復が現実となっております。
もともと日本は未だデフレから脱しておりません。平均賃金を、物価などを考慮した購買力平価で比べると驚くことに米国の半分ぐらいに値します。これは単純給料も低い、物価も低い、先進国からすると褒められたものではなく、経済が成長していないことを意味します。
この10年、20年、少なくとも多少なりとも成長があれば、多少なりともインフレを享受してしかるべきですが、デフレの進行から低賃金、低物価が常態化し成長力を著しく阻害しております。
余談ですが、筆者が証券業界に入った1978年、初任給は20万円を越えておりました。当時としては当たり前の金額でしたが、これが40年経過した現在もあまり変わっておりません。
米国が直面している問題インフレです。物価も上がり給料も上がり、如何に経済成長を巡航速度にして行くかと羨ましい限りです。そこへ行くと日本は低賃金低物価、暮らしを考えると良さそうですが、そうでもないのです。
このデフレスパイラルから一日も早く抜け出さないと、そのためにも業績向上、株高、賃金高です。
弊社へのお問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!