世界の経済はワクチン接種とともに復活し、株式市場もアフターコロナを見据え活況を呈しております。米国、EUはもちろん、その中のイタリアもスペインも、更にロシアやインドでさえ株は新高値であり、そんな中で日本の株式市場だけ!が未だ高値を取れておりません。
しかしながら、懸念であったワクチン接種も今や日本の接種スピードは驚くべきものです。株式市場は不透明要因を一番嫌がります。悪材料も出てしまえばそれでおしまいです。ということは現在、東京市場のみの不透明要因は東京オリパラだけです。
さて、その東京オリパラですが国内世論も直近大分空気が変わってまいりました。先週初め辺りはやってもいい、わからないが3割で7割が中止、延期を示しておりましたが、現状は明らかに開催してもいいが5割となり、国外に至っては開催OKが多数派で、先進7ヶ国(G7)も先日開催支持の方向で固まってまいりました。
ワクチン接種の時も決まるまではいろいろと意見錯綜で迷走しましたが、一度決まると俄然力を発揮するのが日本人です。東京オリパラも兎角ゼロリスクを好む日本人は否定的な試行錯誤を繰り返しますが、ワクチン接種がここまで進み感染者減も顕著になっており、開催に向けた工夫もされ、内外の理解も得られゴーサインの決意が出れば、再び几帳面で生真面目な日本人が力を発揮してまいると存じます。
であれば、明らかに先駆する欧米経済、株価に追いつき追い越して行く伸びしろが残っております。言うまでもなく、今回のコロナショックはいつものリセッションのように、信用膨張による不良債権が積みあがるパターンではなく、需要を強制的に抑えることによって起こっているので、その需要を抑える必要がなくなれば爆発します。
現状の米国、EUがそうであるように、日本経済、東京市場は最後の美味しいところを温存しているものと思われます。目先の利く外人投資家は既に個別銘柄にその資金を向けておりますが、今後更に広がりを見せてまいります。
世界の大きな流れを見据え、値幅を狙える個別銘柄に照準を合わせてまいりましょう。
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