今週は米国のFOMCが予定されておりますので、全体的には動きづらいところですが「森より木」の相場で、個別銘柄は意外と元気ですね。昨日も日経平均、TOPIX、JASDAQ、マザーズ、ともに高く、東証マザーズに至っては6日続伸となり、高値を付けた昨年10月以来の上昇です。
米国市場でも、直近調整色を強めていたNASDAQが、ダウ、S&P500に先行する形で強い展開になっております。先週発表されたCPI(消費者物価指数)でも、5%の上昇と市場予想を上回って着地したにもかかわらず、懸念の長期金利は1.4%台まで下落、かねてからFRBが指摘しているように、雇用、CPIは流動的で、インフレを示唆するには現状では役不足との判断が正しいようです。
ただ今週のFOMCではタカ派とみられるテーパリング支持派のダラス連銀総裁のカプラン氏、サンフランシスコ連銀のデイリー氏などは、既にテーパリングについて話し合う趣旨の発言をしていることから、前回ほどハト派一枚岩ではないと思われます。
長期金利の低下などから、パウエルFRB議長のここまでの見解通り、インフレ要素は一時的との強い見方を覆すだけの材料は見当たらないことから、恐らく8月のジャクソンホール会議、ないしは9月のFOMCまで現在の緩和姿勢は継続されるものと思われます。
これらを受けての東京市場は昨日も申し上げました通り、ワクチン接種、感染者数を横目に見ながらの個別銘柄物色が続くものと思われますが、決算も出揃っておりますので、ここで日柄的なものに注目してみたいと思います。
いろいろテクニカル分析はありますが、単純ですが当てになる小回り3ヶ月に注目しますと、昨年のコロナショックから回復すること3、4ヶ月の周期で戻って持ち合って、戻って持ち合っての規則正しく動いております。
2、3月の3万円回復から持ち合いの周期が煮詰まっております。これ結構頼りになります。こうご期待です。
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