外国人記者が驚いた日本のワクチン接種のスピードに、いろいろな数字が表面化してやっと日本のマスコミも見方を変えてきたようです。当初菅総理が一日100万回打つと表明したときに、野党を中心に鼻で笑っておりましたが、現状までのわずかな期間で80万回に手が届くまでに進んでおります。
ワクチン接種率の上昇がそのまま経済の回復、株高に直結することは欧米の状況を見れば一目瞭然であり、俄然スピードアップしている接種率から日本の経済は今後回復傾向に乗るものと思われますが、そこに経済政策が加わるとその効果は覿面であります。
米国もワクチン接種が進むと同時に、バイデン大統領の追加経済対策でGDPの大幅上方修正が実現しており、経済対策は出せば必ず効果が出ますが、如何にタイミング良く、機を見て敏の発するかにかかります。その点バイデン大統領は絶妙な時期に素早い政策実行で好結果を出しております。
日本もここワクチン接種が進み、感染者が減少してきて、来週緊急事態宣言が収束する状況での補正予算がベストタイミングではないでしょうか。
先週、日本の経済指標が失業率も改善し、2019年末に届いたとの報道がありましたが、2019年末とは消費増税で経済が落ち込み始めた水準です。ここに届いたといっても素直に喜べませんし、雇止めなどから既に就業を諦めた潜在失業者の存在を加味しておりません。そういう失業者が先行きちょっとした隙間から一度生活保護に陥ると、なかなか這い上がることが難しいのが日本のシステムです。
菅政権は生活困窮世帯に30万円の給付を決めたようですが、まだまだ米国の政策には及びません。予備費の残り4兆円、前回補正予算の未執行分と合わせて10兆円の実行余地があり、この時期に英断が必要と思われます。
現在、世界の投資マネーは米国から出遅れること経済回復著しい欧州に移っておりますが、今後確実にワクチン接種が倍速する、更に出遅れた東京市場に移動してまいります。
ここからは国策銘柄に照準を合わせてまいりたいと存じます。
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