先週末の突然の菅総理総裁選不出馬により、かなり自民党内が慌ただしくなってきております。もともとこんな難しい時代に総理大臣になってしまったことが因果か、数々の功績を残しているにもかかわらず支持率が低迷してしまいました。
小泉環境大臣が「こんなに仕事をした内閣はない」と涙ながらに語っておりましたが、庶民の生活とはもはや切り離せない携帯電話の料金だって菅総理が下げましたし、河野ワクチン担当相の反対を押し切って1日100万回を実行したのも菅総理です。
大阪府の吉村知事も、「菅総理の7月までに高齢者の接種を終えるという大号令がなかったら、今のデルタ株で計り知れない被害が出ていた」と菅総理を評価しておりますが、ほかにも今回発足のデジタル庁だって菅総理の功績です。
これだけ実績を残しているにもかかわらずの支持率低迷は、その愚直なイメージゆえのアピール力の欠如か、この苦難な状況下、もともと自民党全体に危機管理能力がないか、欧米諸国のリーダーと比較すると菅氏はトップではなく、やはり参謀的なポジションが適役だったのでと思われます。
新総理総裁には未だ駒が出揃っておりませんが、菅総理の不出馬は各候補戦略転換を迫られているようです。今回はフルスペックの選挙になりますので、各専門家の方々の予想も結構分かれております。
各候補経済浮揚のための対策を練っているようですが、どうも緊縮派が多いですね。名が挙がっているところでは岸田氏、この方は多少経済が落ち着くとすぐ増税に走りそうですし、石破氏も同様です。どうしても日本のトップ官庁である財務省寄りであります。
そこへ行くと、確率はやや劣勢ですが先日も申し上げました高市氏、この方は政策の中で財政は勿論ですが、更にプライマリーバランスの棚上げを提唱しております。因みに弊社もその意見には大賛成ですが、持続的成長を維持するにはここまで踏み込んだ政策が必要かと存じます。
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