昨日、騰落レシオは134.31Pまで低下してきました。120P以上は過熱状態と言われておりますので、まだまだ整理未了であることは変わりませんが、先々週から180度転換した現在の東京市場は、TOPIXも日経平均も三十何年ぶりの高値、値上がり状況も三十何年ぶりの連騰記録と記録ずくめであります。
どうも傾向として単純にこの相場をいつものことと甘く見ている投資家層も多いようです。昨日、一昨日と弊社にご連絡をいただいた投資家の方もそうであり、この騰落レシオを重視するのは理解できますが、相場は複合要因で動きます。普段の過熱状況を更に上回るまでの買いエネルギーは年に一回あればいい方で、その背景を把握しておかないと、本意とは真逆になってしまいます。
直近当欄でもお話しした日経ダブルインバースの買い残が更に膨れ、ここ10年来最高の水準まで膨張しており、個人投資家の徹底した逆張り戦略と思われますが、騰落レシオの急騰を追随するように動いております。
因みに前回日経ダブルインバースの買い残が、今回と同じように歴史的水準まで膨張したのが昨年の7、8月です。そして昨年の8月以降東京市場は騰落レシオだけが下落し日経平均は日柄整理のみのじり高を続け、11月から本格上昇となり翌年2月(3万714円)まで走りました。
さて、この時の投資主体別売買動向はどうだったか、急騰を始めた11、12月の二ヶ月間で外人投資家は2兆351億円の買い越し、個人投資家は2兆2037億円の売り越しとハッキリ別れました。
では今回の投資主体別売買動向を探ると、潮目が変わった9月の第1、2週の
二週間で外人投資家は6679憶円の買い越し、個人投資家は1兆722億円の売り越し、ここでもはっきりと真逆な売買動向となりました。
まさに歴史は繰り返す。年に一回あるかないかの騰落レシオの推移、急膨張の日経ダブルインバースの買い残、真逆の売買動向、複合要因を整理、分析するとこの先が見えてくるのではないでしょうか。
買い銘柄にお悩みの方は、お気軽に弊社03-3868-2801までお気軽にどうぞ。