株式市場とは全く一寸先は闇と申しますが、逆もまた真なりで一夜にして逆転、何が功を奏するかわからないと、今回ほど当てはまるパターンもそうそうありません。
連日新高値を更新する米国市場を羨望の眼差しで眺め、戻っちゃ売られ、戻っちゃ売られの繰り返し、日経平均、東証マザーズに至っては完全な下降トレンド、健闘するTOPIX、ジャスダックが横ばいの状況が続きました。
それが感染状況に改善の芽が出て、より鮮明になった9月に入るや否や外人投資家の売買動向に変化が見られ、先々週末の突然の菅首相の総裁選不出馬のニュースで一気に加速し、9月第一週には現物、先物合わせ8000億円ほどの買い越しとなり、これから発表になる先週の売買動向も恐らく大きな買い越しとなっているものと思われます。
無論、騰落レシオは8月20日の76.33から3週間で139.08まで上昇しており、昨年6月以来の過熱ぶりでありますから、現在主力となっている上昇銘柄に追随するのはどうかと思われますが、昨年6月2日に150.78を記録した後、騰落レシオ自体は3カ月ぐらい冷やされましたが、個別銘柄は結構良いパフォーマンスを届けてくれました。
ここまで立ち合い日数9日間で2600円上昇しておりますが、バリュエーションではやっとPER14倍です。もともと第一四半期の決算だって7割の企業が上方修正しても動かなかった株価が、業績を追い始めた訳ですから、東京市場は適度な調整を入れながらも、これからが個人投資家にとっては旨味が増すところと思われます。
先週、日経新聞掲載の売り方の買い戻しはそうそう進んでいないとの記事を紹介いたしましたが、先週金曜日にはその空売り比率は再び44%台に乗せておりました。
まだまだ、東京市場を悲観的に見ている投資家は多いようです。これから年末に向けて踏み上げも交えて市場環境は買い方有利に進み、3万2000円から3000円近辺が狙えそうであります。乞うご期待!
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