昨日騰落レシオの調整は大歓迎と申しましたところ、早速一般投資家の方からご質問をいただき、「それじゃあ日経平均は調整するんだよな!?そうだよな普通じゃこんなのありえないよ。俺も下げると思うよ。」とのご意見を頂戴いたしました。
その方も騰落レシオについてはご存じで、80ポイント以下は割安で、120ポイント以上は割高と、セオリー通りのことを申しておりましたので、過去のちょっとした記録をご披露いたしました。
騰落レシオは相場の過熱感を計るのにとても重宝な尺度ですが、昨日は149.06ポイントです。まさに超過熱の状況であり、とても買いには入り辛いところでありますが、では過去の騰落レシオが150ポイントを上回る状況がどのくらいあり、その後株価はどうなったか。
10年ほど遡ると2010年4月5日153.28P、2010年11月8日158.27P、ただこの間は全く経済音痴の民主党政権ですから騰落レシオが上がっても下がっても株価はほとんど低迷したおりました。
しかし、再び自民党が政権を取った後は2012年12月19日164.52P、2013年3月10日152.16P、2014年1月24日164.09P,2016年11月15日165.56P、2017年3月24日164.60P、2020年6月2日150.80、おそらく現在の騰落レシオも150Pを超えてくると思われますが、ここに記載した水準まで上がり、その時点で日経平均が目先天井を打った過去はございません。
何が言いたいかと申しますと、120Pや130Pの中途半端なエネルギーでの目先天井はあっても、150P以上の水準まで伸ばす壮大な買いエネルギーがあると、そう簡単には終わらないということです。
直近の2020年6月の騰落レシオ高騰でも、その後日経平均は天井を付けるどころかコツコツと下値を切り上げ、その間騰落レシオは適度に調整を入れ、11月から強烈な上昇波動に入りました。「買い辛い相場はよく上がる」の相場格言がありますが、まさにその展開となってまいりました。
買い銘柄にお悩みの方は、お気軽に弊社03-3868-2801までお気軽にどうぞ。