昨日、東京市場はやっと健康体温に戻ってきましたと申し上げましたが、少々過熱ですね、日経平均は昨年11月以来の7連騰を、TOPIXに至っては8連騰を記録しました。
今回は9月のメガSQを前にしての急騰で、中国市場で大きなアゲンストの風を受けているソフトバンクグループの売買代金の多さを見れば、先物市場の凄まじいばかりの買い戻しエネルギーを感じとれます。
菅総理はそのリーダーシップの欠如から予想外の低支持率に陥り、総選挙に向けての危機を招き、上場企業が予想以上に奮闘し日本経済を支える中で、自ら株式市場の重しとなってしまいましたが、最後にこのタイミングでビッグサプライズを提供してくれました。
これは決して菅総理を罵倒するものではありません。筆者は一昨日も申し上げましたが、菅総理の功績を評価しております。ただ、時期の問題と、リーダーとしての確固たるアピール力に欠けていたことは、どうとも繕えませんでした。
相場とは現金なのもで、こうなって来ると強気が増え日経平均の上値目処が語られますが、昨日バリュエーションについて触れましたが、現在PER13.7倍、PBR1.25倍、米国はPER21.4倍、PBR4.91倍、世界で見るとMSCIベースでPER18.6倍、PBR3.14倍だそうです。
どこの尺度を当てはめても割安です。更に先物市場はメガSQが目前での突発事項で外人投資家も急な買い戻し対応を迫られましたが、SQ通過後は現物市場で冷静に物色対象を絞り込んでくるのではないでしょうか。
一昨日のTOPIXに続き、JASDAQも新高値を更新してきておりますが、確実に現物買いも動いているようです。米国市場がダウだけでなく、S&P500、NASDAQ、が交互に高値を更新しているように、東京市場でもそのような展開が予想され、本格的に欧米市場を追いかけるものと思われます。
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