「何世紀もの間、皇帝や国王、独裁者が果たせなかった欧州統一への道をあなたは開きつつある」―ケネディ米大統領が、そのように功績を称えたフランス人がいました。
“欧州統合の父”と呼ばれる、「ジャン・モネ氏」です。
2度の世界大戦の惨事に心を痛めたモネ氏は、欧州を一つにすべきだという信念を強く抱くようになります。
独仏の争いの元凶であった石炭と鉄を共同管理する「欧州石炭鉄鋼共同体」の設立を要人たちに説き、1952年の発足に尽力したのです。共同体は統合の第一歩となり、モネの思いはのちのユーロや欧州連合(EU)の誕生で結実します。
しかし現在、欧州の協調の行く手に不安の影が差しています。
外為市場で今後、「1ユーロ〓1ドル」に限りなく近づくと予想する見方も広がっています。
政治の世界では、「反統合」や「反ユーロ」を唱える政党が各地の議会で勢力を伸ばしてきており、経済はデフレ化が懸念されているのに、欧州中央銀行(ECB)は有効な政策を打ちあぐねています。
かつてモネは、「統合は自転車と同じでこぎ続けなければ倒れてしまう」と警告しています。統合は欧州の英知を懸けた挑戦です。粘り強く歩み寄りを模索し、統合を深化していかなければなりません。
「我々が困難に遭遇するのは、さらに前進するためだ」―モネのもう一つの言葉を今こそ真摯に受け止めてもらいたいものです。
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