夏目漱石死去100年後の今年、漱石の相続関係の書類が突如発見されました。相続財産の目録には「株式」がありました。
彼が保有していた株式は「第一銀行株40株、台湾銀行株60株」で、当時の時価評価で1万5400円、現在の価格に換算すると約4600万円で、預金はわずか576円、今の人たちに比べて、漱石のポートフォリオは圧倒的に株式の比率が高かったようです。
個人金融資産の残高は15年12月末現在で約1741兆円で、うち預貯金が約901兆円余りで全体の過半数を占めており、株式などのリスク性資産の残高は約289兆円となっています。
昨今は、個人の中にもあまりの利息の少なさを嫌ってタンス預金に向かう人も多く、常識的な金利が存在してこそ間接金融は存在できたのです。マイナス金利の導入で銀行の金融仲介機能には大きなヒビが入ったとも云えます。
今では10年物新発国債利回りがマイナスになった半面、予想配当利回りは東証一部平均で1.8%台、個別には5%台、6%台がゴロゴロ存在しています。
中長期的には預貯金から投資への資金シフトが着実に進むことは間違いなく、1億総投資家時代が到来することになるでしょう。
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