参議院選挙が22日公示され、7月10日投開票までの18日間の選挙戦がスタートします。
今月1日の記者会見で、安倍晋三首相は「2017年4月からの消費税増税への引き上げを2年半延期するとした判断の信を問いたい」と表明。14年11月に消費税増税の1年半の延期を決めた際に「再び延期することはない」と断言したため、その審判を受ける必要があると判断したのでしょう。
その信任を得るために首相が設定した目標は、改選議席の過半数の獲得でしょう。参院選は3年度ごとに半数を選び直すため、改選議席は121議席となります。
その過半数は61議席で、自公両党は今回の選挙で改選を迎える59議席から新たに2議席を上積みしなければなりません。
しかし、安倍首相の真の目標は27年ぶりとなる参院での自民党単独による過半数達成の筈です。参院で安定した勢力を確保することで、アベノミクスを進めるための立法措置を含めて参院選後の政権運用をしやすくする狙いがあります。
ただ、この目標には自民単独で57議席が必要で7議席の上積みという高いハードルがありますが…。
安倍首相が掲げる目標議席を達成できれば、株価には大きなプラスになります。増税延期への信を得られたということになり、経済対策が打たれるとの期待も高まります。
その際には、建設など公共事業関連や、内需喚起策への期待から消費関連銘柄には追い風となるでしょう。
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