振り込み詐欺の被害が一向に減りません。2015年中の振り込み詐欺の認知件数は、1万2762件で前年に比べて13%も増加、被害総額は390億円に上っています。
テレビや新聞で、毎週のように事件を報道していますが、ダマされる人がかくも多いと云うのは残念でなりません。
一方、犯罪に手口は多少変わってきています。息子や孫になりすまして、「助けて」と家に電話が掛かってくるのは同じですが、問題はその先です。
犯人が現金やキャッシュカードを自宅に取りに来る「現金受け取り型」(オレオレ詐欺の8割)、宅配便を利用して現金を送らせる「現金送付型」が激増しているのです。現金を振り込ませない「振り込め詐欺」なのです。
以前、振り込み詐欺の都道府県別データを調べたところ、被害が圧倒的に多かったのが東京で、その逆が「大阪」を中心とした関西地区でした。
何故、「大阪」のおばちゃんは、振り込め詐欺に引っかからないのか検証してみたところ、見習うべき点が分かりました。
まず、電話口の応対です。
大阪のおばちゃんは、「仮に犯人が『オレだけど』と云おうものなら、即座に『オレって誰?』と聞いてきます。犯人が標準語を話したら、『わっ、気持ち悪』ときます。
息子が電話番号を変えたと云えば、「なんで先に云わへんの?」、会社でミスしたと泣いても「なんであんたが払わなアカンの?」と云った調子で質問攻めにして簡単に納得しません。
会話がお金の話になったら、大阪のおばちゃんは一段と慎重になります。もともと大阪の人はお金の話にタブーがないからでしょう。
このように振り込み詐欺にダマされないようにするには“大阪のおばちゃん流会話術”に学ぶ点は多いのです。振り込み詐欺にはくれぐれもご注意下さい。
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