消費税の再増税が2017年4月から19年10月へと2年半延期されることになりました。2度目の延期ですが、3度目はないのでしょうか?!
延期の期間も切りのいい2年間ではなく、何故か2年半の延期です。その理由は明白に説明が付きます。
2年間の延期、すなわち19年4月からの増税ですと、19年の夏に予定されている参議院選は消費税増税後になり、消費は大きく落ち込む可能性が大です。しかし、10月にすると、増税前の駆け込み需要も見込まれる上、参院選にも追い風となります。
「サミットでお墨付きを得た」―安倍首相はそう云って、国民に受けの良くない増税に延期を打ち出したのです。
だが、安倍首相は「2年半後、3度目の増税先送りは絶対しない」とは云いませんでした。それもそのはずで、国債を大量に買い上げ暴落を防いできた黒田日銀総裁の任期切れが2018年4月、安倍総理の総裁任期は2018年9月なのです。
10%消費税実施の2019年10月には、黒田総裁も安倍総裁も任期を終え退任しているかもしれないからです。安倍氏が自らの再任を望むなら、黒田氏の再任を含め「政府とタッグ」を組んで仕事をする日銀総裁の選任は欠かせません。
さらに家計と企業が動かないことには、増税延期も「二度あることは三度ある」となりかねません。3度目の延期となると、日本の経済がかなり悪化していることを意味するのですが…
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