5月29日、東京都中央区日本橋堀留町にある小さな交差点に新しい名称が付きました。真新しい表示板には「東京商品取引所入口」(英字でもTokyo Commodity Exchange)。
東京商品取引所が、「東京証券取引所の前に『証券取引所前』があるんだから、ウチも」ということで、警視庁へ働きかけるなど奮闘努力した結果です。
たかが交差点名かも知れませんが、対外的な存在感を高めたい東京商品取引所にとっては単なる表示板以上の意味を持ちます。何しろ、東京商品取引所がどこにあるのかも、ほとんど知られていません。
9階建ての東商取ビルは交差点のある表通りから奥まった場所にあり、兜町の東証に比べて存在感は希薄です。
その理由の一つが、2005年に勧誘規制が強化され、多くの個人投資家が商品先物取引に見切りを付けました。東商取の取引高が拡大していますが、これは原油先物の乱高下に目をつけた海外マネー流入などの特殊要因が主で、市場の裾野拡大はいまだ道半ばです。
東商取は5月9日に1階を全面改良し、投資家が気軽に立ち寄れるスペース「TOCOMスクエア」を開き、個人投資家の来会に力を注いでいます。
将来は東京駅からのバスを走らせる構想もあり、「次は商品取引所入口?」というバスのアナウンスが流れる、個人投資家を誘う入口になるのでしょうか。
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