野球と云うスポーツは、先頭打者が出塁することで得点の可能性が上がります。イチロー選手やメジャーリーグの安打記録を持つピート・ローズ氏が主に先頭打者を任されたのは、ヒットによる出塁を期待されてのことでしょう。
7月10日投開票の参院選にも「先頭打者」がいます。比例選で各党が届け出る名簿の最初に名前が載った候補者です。
党幹部を先頭に持って来たり、当選経験回数を参考にしたり、党への貢献額にしたり、閣僚の経験の有無など、名簿の並び順は各党によって決められますが、先頭に名前が載った候補者は投票所や選挙公報で真っ先に目に入ってくるため、有利のようです。
候補者名簿にあらかじめ当選順位をつけず、各党内で得票の多い順に当選者が決まる「非拘束名簿式」が採用された2001年の参院選以降、比例選で議席を獲得した政党の「先頭打者」は34人中28人が当選を果たしており、当選率は82.3%となっています。
民主党(現民進党)が大勝した07年参院選では、比例名簿の先頭打者だった労働組合の組織内候補が約50万票を獲得し、同党中でトップ当選でした。
一方、惨敗した自民党は、先頭打者が落選し、当時の第一次安倍内閣はその後、退陣に追い込まれました。「先頭打者」の当落は、党全体の命運を握っているとの見方もできます。
今回の参院選では、12の政党・政治団体が名簿を提出しました。先頭には党首の名前が目立ちますが、果たしてその選挙結果はどうなるのでしょうか…。
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