今月下旬、早ければ7月28、29日に開かれる日銀の金融政策決定会合で、日銀が「ヘリコプターマネー」(ヘリマネ)を実施するかどうか市場が注目しています。
空から現金が降ってくる、道行く人たちはヒラヒラと舞う紙幣を掴もうと必死で手を伸ばします。―映画でよく見かける光景です。勿論、実際に空から紙幣が落ちてくる訳ではありませんが、ヘリマネはそれと同様の効果をもたらすと云われています。
このヘリマネは、1960年代に米経済学者のフリードマン氏が提唱したものです。中央銀行が紙幣を大量にバラまく政策で、具体的には政府の発行する国債を中央銀行が直接引き受けます。
発行される国債は、無利子で償還期限のない「永久国債」と呼ばれるもので、すなわち返済しなくてもいいのです。ただし、国際的な信用はガタ落ちし、通貨安に陥ります。
今月上旬に“ヘリコプター・ベン”の異名を持つ、米FRB前議長のベン・バーナンキ氏が来日し、安倍首相、黒田総裁と会談を行い、このヘリマネを2人に迫ったようです。
本当に黒田日銀がヘリマネの英断を下すのか、株価に大きな影響を及ぼす政策なので、興味深く見守っていきたいですね。
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