世界の金融市場を大きく揺さぶった英国の欧州連合(EU)離脱を決めた国民投票から早くも2か月が経過しました。
EUから離脱後の英国の今を検証してみましょう。
まず、英国株は予想外な上昇基調を保ち、年初来の上昇率では約10%と先進国の中でトップです。
リオ五輪でも米国に次ぐ2位の金メダルを獲得して底力を見せた英国ですが、その強さはどこにあるのでしょうか。
英国を代表する100社で構成するFTSE100種株価指数は先週、一時6900円台半ばと、EU離脱決定後の安値に比べて16%上昇し、2015年4月に付けた史上最高値(7103)が射程圏に入っています。
好調さの秘訣を精査してみると、英国企業の得意な収益構造にありました。FTSE100構成銘柄は製薬大手を中心に売上高の72%を海外で稼いでいました。EUからの離脱を選択した英国ですが、すでに代表的企業は英国に依存しない運営をしているのです。
特に英国企業の新興国関連の売上高は全体の3割を占め、ドイツの2割や日本の1割強などに比べて群を抜いて高いのです。資源価格の底入れを背景とする新興国経済の安定の恩恵を最も受けやすい立場にあり、英国株の好調さは当面続くと見られます。
日本企業も英国に学ぶ点は多くありそうです。
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