日本へのクルーズ船寄港の伸びが顕著です。2015年の外国客船寄港回数は前年比148%の965回、クルーズ船で入国した外国人旅客数は111.6万人と、ともに過去最高です。
国交省が掲げた「20年にクルーズ船で入国する外国人旅客数100万人」の目標を5年前倒しで達成しました。
多彩なエンターテインメントやグルメなどで移動そのものを満喫できる「船旅」の楽しみは船舶の大型化により一層身近になっており、国交省は新たに「20年に訪日クルーズ旅客数500万人」という目標を掲げました。
クルーズ船の寄港は乗客による観光等の直接効果はもちろん、関連産業における生産誘発、雇用者の所得増による消費増加など間接効果も生み出し、これらの波及効果は乗客1人あたり最大14万円にも及びます。
国もこの効果を地方創生につながる成長戦略として重視しており、8月に打ち出した経済対策に「大型クルーズ船受け入れのための港湾整備」を盛り込んでいます。
今後より多くのクルーズ船を呼び込む上で、取り組むべき課題は多くあります。船舶は世界的に大型化し、すべての寄港要請に応えられていないのが現状です。客船バースの整備が各港で急ピッチに進められており、通関手続きを迅速化する設備の増強、周辺エリアへのアクセス強化も急務です。
新たなクルーズ時代は海洋国・日本にとって大きなチャンスです。真の観光立国を目指し、官民一体となって総力を結集するときです。
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