日本の株式市場に年初から新たな株価指数(インデックス)が続々と登場しています。
まず1月10日に登場したのが「日経平均高配当株50指数」で、予想配当利回りの高い50銘柄を選出、指数は予想配当利回りをベースに市場流動性を加味したウエートを使って計算します。伝統的な時価総額方式とは異なる「スマートベータ」(賢い指数)型の新たな指数で、2001年末を10000として、終値を日々算出します。
次に野村証券が、AIがAI関連銘柄を選ぶ指数「野村AIビジネス70」を算出開始しました。ニュースや雑誌、新聞等の媒体に対して「人工知能」とAIを活用して選んだ複数の関連キーワードを用いて記事検索を行い、検索記事数に基づく定量的な評価指標によって銘柄を選定します。等金額型指数にすることにより中小型株に対しても一定比率で投資する株価指数です。
そして3月13日からは、東証と日経新聞が「JPX日経中小型株指数」を算出開始します。GPIFや日銀のETF(上場投資信託)買い入れの投資対象として注目されているJPX日経インデックス400を中小型株にも適用したもので、投資魅力の高い200銘柄を選出したものです。構成銘柄は東証1部が179社、東証2部が3社、ジャスダックが15社、マザーズが3社です。
今後これらの指数が、株式市場にインパクトを与える指数になるかは、認知度次第となりますが、こういった指数は昔から次々と誕生しては消えていった過去があります。
新指数が人気化して、機関投資家の評価基準となり、その先物・オプションも上昇して『裁定取引』が可能になれば、市場で市民権を得たと云えます。自分にとって必要な指数は何なのか、今後に注目です。
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